要旨
『SIDEFX、HOUDINI 15.5 をリリース
Houdini Indie でのサードパーティレンダリングおよび VR カメラをサポートし、モデリング、群集、ライティング機能が向上』
SideFX Releases Houdini 15.5
主要機能:
- Houdini 15.5 では、Houdini Indie でサードパーティレンダラーへ対応、独立系アーティストやスタジオによるライティングワークフローへの緊密な統合が行えます。こうしたレンダラーはそのまま使用したり、Houdini のレンダー出力ワークフローによってオブジェクトグループを異なるレンダラーに振り分けたりして、合成することも可能です。
- Houdini Indie へのレンダリングのサポートは、RenderMan、Arnold、そして Octane から開始され、Redshift はベータ版の試用が可能になり、V-Ray は今後の対応が予定されています。こうしたレンダラーはすべて Houdini Indie のレンダリング制限内で稼働します。アニメーションの最大解像度は 1920x1080、静止画については無制限です。
- PolyBevel、PolySplit、Dissolve などのモデリングツールは機能追加のため書き直され、モデラーの使用感の最適化が図られています。Retopo ツールには、splitting (分割)、straightening (直線化)、edge loop (エッジループ)、brush (ブラシ) などのツールが追加され、ポイントの配置やリラックスが行えます。
- 群集ツールについては、先進的なロコモーション制御、足の正確な接地と地形順応、高度な群集移動などの機能が搭載されました。デフォルトの Mocap Biped にはモーションクリップの豊富なライブラリが装備されており、多様なオプションからモーションを選択することができます。群集ツールは、エージェントとしての FBX インポートをサポートし、他のアプリケーションとのより緊密な統合を可能にし、シェルフツールの改変や簡易化によりスムースなワークフローを実現しています。
- 新しい VR カメラは VR レンズシェーダをベースに開発され、VR 画像をレンダリングして Latlong 球面投影や 6 面展開あるいは 3x2 のキューブマップを形成することができます。このカメラは左右のカメラ (目) の間隔と回転軸までの距離を調整することができ、Houdini の Mantra レンダラーでレンダリングが行えます。
リリース: 2016 年 5 月後半予定
HOUDINI 15.5 新機能
モデリング
- 新しい PolyBevel SOP
- 新しい PolySplit SOP
- 新しい Dissolve SOP
- TopoBuild ツール (第 2 フェーズ)
- PolyExpand2D に可変幅オフセット追加
- ダブルクリックによるエッジループ選択
- ダブルクリックによるポイントおよびプリミティブのアイランド選択
Crowds
- 進化した移動制御機能
- FBX ファイルをエージェントへ直接インポート
- 変形する群集エージェントの頂点法線のサポート
- 新しい Agent CHOP
- 新しい Terrain Adaptation SOP
- 群集操縦ビヘイビアの改善
- 正確な足面接地
- モーションクリップライブラリを搭載した Mocap Biped 3
UVs
- Triplanar (3方向平面) UV プロジェクション VOP
- Curvature が UV Bake をサポート
- UV アイランドのレイアウトを効率的にパッキング
ライティングとレンダリング
- Houdini Indie でサードパーティレンダリングに対応 [15.5 リリース時は RenderMan、Arnold、Octane に対応、次いで Redshift (ベータ)と V-Ray (開発中) に対応予定]
- 新しい VR レンズシェーダをもとに構築された VR カメラ
- OpenGL ROP に DOF と Motion Blur を追加
- オーバースキャンレンダリングをサポート、および crop ウィンドウを修正
- OpenGL ディスプレイスメントマッピングのビューポート表示
- SOHO ROP に『Render to Disk in Background』ボタンを追加
- Mantra でフォトントレースの制御が可能
ユーザエクスペリエンス
- ビューポートの Euler tumbling が改善
- 強化された 3D ハンドル
- ファイル選択機能の強化
- ジオメトリスナップの改善
- パラメータスプレッドシートで複数行、あるいは複数列のペーストが可能
- ヘルプシステムの強化
キャラクタ
- 『Delta Mush』デフォメーションをサポート
- Dopesheet での複数重複選択が可能
- ヘアおよびファー用グルーミングツールの強化
パフォーマンス
- VEX 機能の読み込み速度の向上とメモリ使用の効率化
- 大規模なジオメトリの保存速度が向上
- HQueue パフォーマンスの最適化
ボリューム
- OpenVDB 3.1
相互運用性
- 多数の Alembic 機能強化
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