2021-12-11

Houdini Licensing Tools and Ports

ここでは、Houdini のライセンスツールに関する基本情報を紹介。

なお、Houdini 20.5 のライセンスを扱うには Houdini 20.0 以降のライセンスツールが必須。ビルド番号はリリース版以降であれば、どれでも良い。Houdini 20 のライセンスを扱うには、H19.5.516 以降のライセンスツールが必須


Houdini ライセンスの仕組み

こちら

ライセンスツールの種類

Houdini のライセンス管理は、以下の4つのツール で行われている。詳細はこちら

  • License Administrator (GUI 付きのライセンス管理ツール、hkey とも呼ぶ)
  • sesictrl (コマンドラインで使用するための License Administrator の GUI 無版)
  • hserver (名前とは裏腹にライセンスクライアント。 Windows の場合サービス: HoudiniServer)
  • sesinetd (ライセンスサーバ。 Windows の場合サービス: HoudiniLicenseServer)
Houdini 起動時に
No server found running. Please start the server before retrying.
というようなエラーメッセージが表示された場合は、こちらの要領で、ライセンスサーバプロセス及びクライアントプロセスを再開する。

ライセンスツールのバージョンもインストールする最新バージョンに合わせるのが無難。

ライセンスの種類 (文字列)

詳しくはこちら

ライセンスファイルの場所

  • Windows: C:\Windows\keys\licenses
  • Linux: /usr/lib/sesi/licenses
  • Mac: /Library/Preferences/sesi/licenses

詳しくはこちら

ライセンスの互換性

Houdini のライセンスは後方互換性がある。つまり、Houdini 20 のライセンスがあれば、それ以前のバージョンの Houdini をすべて起動可能 (厳密にはバージョン3以降)。よって、Houdini 19.5 ないし Houdini 20 のライセンスで、 Houdini 16.5 などの古いバージョンの Houdini も起動可能。

  • Houdini のライセンスおよびライセンスツールに下位互換性はあるが、上位互換性はない。よって、H19.0 のライセンスで H19.5、H20.0、さらにそれ以降の Houdini を起動することはできない。
  • 基本的に、二つ前のライセンスツールで最新のライセンスを扱うこともできない。つまり、H19.0 のライセンスツールではH19.5 のライセンスを扱うことができたとしても、H20.0 のライセンスには非対応。
  • セキュリティ上の理由により、H18 以前の HTTP で交信するライセンスツールは www.sidefx.com と交信不可能になってしまったため、ライセンスツールも HTTPS 対応の最新ツールを使うのが無難。
  • 旧バージョンのインストーラは FTP サーバから可能。 Windows の場合、リンク (ftp://ftp.sidefx.com/public) を エクスプローラー (通常のウィンドウ) のアドレスバーにペーストする。
  • 北川さんの本で勉強するために Houdini 16.5 を使いたい場合、H16.5 をインストールしてから最新版の Houdini を Licesne Server 込みでインストールするのが必須。

ライセンスの取得

ライセンスの取得には License Administrator を使用する。GUI のない環境では sesictrl を使う。 License Administrator は、 H18 以降 HTTPS で www.sidefx.com にアクセスし、ライセンスのインストールなり返却なりの処理を行うようになった。このデフォルト HTTPS ポートは 443。 H18 以前は HTTP でポートは 80 を使っていたが、この通信方法にはセキュリティ上の理由でもう対応していない。

Houini Apprentice のライセンス

  • Houdini Apprentice のライセンスは返却やログインによるサービスには対応していない。
  • H19 より License Administrator の File メニューに Activate Apprentice という項目が追加された。以前の方法はこちら
  • Houdini Apprentice のライセンスはインストール日から 30日間のみ有効。失効したら新しいビルドをインストールするのが無難。
  • H20.0 より File->Remove Apprentice License で Apprentice ライセンスを削除することも可能になった。

ライセンスサーバの設定

Houdini をインストールするもしくはライセンスサーバとなるコンピュータでは以下を留意する。

  • コンピュータ名 (hostname)にはスペースを含めてはいけない。区切りたい場合は、'-' や '_' (どちらも半角) を使う。
  • また半角英数字のみで定義し、ひらがな・カタカナ・漢字などのマルチバイト文字は使わないのが無難。

License Administrator の File->Change License Server... で行う。
コマンドラインで行うには、

    hserver -S <サーバ名>

    ローカルホストを強制的に参照させるには
    hserver -S "http://127.0.0.1:1715"
    とすることも可能。

コマンドラインで現在のサーバ名を確認するには
    hserver -l

H18 以降、LAL ないし GAL ライセンスであればサーバのデイジーチェーンにも対応。詳細はこちら

Proxy の設定

社内でプロキシサーバを使用している場合、License Administrator の File->Preferences に行くと Proxy サーバの設定の項があるので、必要に応じて設定する。詳細はこちら

ライセンスツール間の交信

こちらの画像の通り、ユーザが Houdini 本体を起動しようとすると、

  1. Houdini が同じコンピュータにある hserver と通信
  2. hserver が ライセンスサーバである sesinetd と交信してライセンスのチェックインを試みる。

Windows の場合、hserver と sesinetd はサービスなので、Windows キー+R で services.msc を起動し、「H」の項に行くと、HoudiniLicenseServer と HoudiniServer がある (上の画像参照) が、

  • HoudiniLicenseServer = sesinetd: ポート 1715 を使用
  • HoudiniServer = hserver: ポート 1714 を使用
ポート 1714 と 1715 が開いていて、この二つのサービスが走っている状態 (Running) で、両方とも Startup Type が Automatic であることが望ましい。 詳細はこちら

まとめ

ポート一覧

  • HTTP: 80 (H18 以前)
  • HTTPS: 443 (H18 以降)
  • hserver: 1714
  • sesinetd: 1715

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最終更新: 2024-10-26

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