ポイントクラウド (01)
ポイントクラウドは、早い話、点群。様々な活用方法があるが、ここでは、Pyro にボリュームライトを与えた場合の処理に関して簡単に紹介。
必要なビルド: Houdini 14.0.235 以降 (14.0.249を使用)
1. 元になるシーン
このファイルをダウンロード。
このシーンは基本的にこのIFDページ向けに作ったもの。
Torus に Pyro Fxの Explosion をアサインし、カメラと mantra ノードを作成しただけ。
注意:
- ボリュームライトとポイントクラウドの作成を試していく時に Render View パネルでレンダリング結果を確認するのであれば、Previewと Auto-Update は必ずオフにすること。特にあるフレームから別のフレームに移る場合。
- また、ボリュームライトのオン・オフを切り替えて効果を確認するのであれば、mantra ノードの Object タブ以下の Headlight Creation (H14 から) は必ずオフにすること。
オンの場合、シーンにライトが無い状態ではいわゆるデフォルトライトが作られるので、場合によってはボリュームライトがあるときよりも明るくなったりするので要注意。
2. ボリュームライトの作成
- ネットワークビューで pyro_import_を選択。
- Lights and Cameras シェルフから Volume Light ツールをクリック。
これにより、volumelight1 がシーンに追加される。
Area Light タブ以下の Geometry Object が
../pyro_import
であれば、正しく作成されたことになる。残りはデフォルトのまま。
3. ポイントクラウドの生成
ボリュームライトをレンダリングする際に mantra は、 (Pyro) 形状に応じたポイントクラウドを生成した上でレンダリングを実行する。
ポイントクラウドファイルのデフォルトの値は
temp:$OS.pc
となっていて、temp: は必要に応じてファイルを作成し、使い終わったら削除するという指示詞。詳細はここの一番下。
通常のファイルとして書くには、例えば、
$HIP/pc/$OS.$F3.pc
などとする。なお、レンダリングや Pyroのキャッシュと違って、pc は $HIP以下に事前に作っておく必要がある。
これで Render View などでレンダリングを実行すれば、ファイルが指定したディレクトリ($HIP/pc) に作られる。
4. ポイントクラウドの確認
できたポイントクラウドファイルは、H14 では既にBlosc 圧縮 (H14新機能) されている。 このファイルは、Gplay (Geometry Viewer) で確認可能。$ gplay pc/volumelight1.009.pc
または、
$ ginfo pc/volumelight1.009.pc
とすると、ポイント数、どのアトリビュートを持っているかなどを確認可能。
$ ginfo pc/volumelight1.009.pc 799,116 Points 0 Primitives 0 Vertices ____________________________________ Size: 2.85223, 1.94653, 2.86563 Center: 0.00259757, 0.135978, -0.0109369 Bounds: 1.42871, 1.10925, 1.42188 -1.42352, -0.837288, -1.44375 ____________________________________ 7 Point Attributes: A[1f], Cd[3f], N[3f], P[4fp], dim[1i], volume[1f], weight[1f] ____________________________________ Memory: 27.67 MB
5. ポイントクラウド連番出力
1フレームから 240フレームまで連番で ポイントクラウドを先に出力したい場合、
Mantra ノードの Images タブ以下、Output タブの Auto-Generate Light Point Clouds だけを オンにし、Render をクリックすれば、画像を生成することなくポイントクラウドだけが生成される。
このトグルは、14.0.235 から追加された。
作成後は、上記の Mantra の Auto-Generate Light Point Clouds と volumelight1 の Auto-generate Point Cloud をオフにしておくのが無難。
まとめ
- ポイントクラウドは .pc ファイルとして書かれる。H14 からはすでに Blosc 圧縮されている
- 書き出したポイントクラウドは、
- gplay (Geometry View) で視認可能
- ginfo でデータ量やアトリビュートを確認可能
- 14.0.235 より Mantra ノードより、ボリュームライトのポイントクラウドの連番出力が UI から行えるようになった。
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