Voronoi Fracture


ここでは、Voronoi Fracture の簡単な使い方を、基本、詳細、応用の3つに分けて説明する。

使用したバージョン: 14.0.361
シーンファイルへのリンクは一番下にあり。

基本

  1. Box を作成、大きさを、例えば、4, 0.25, 4 としてピザボックスのように薄くする。
  2. Model シェルフから Shatter ツールを実行する。するとランダムに分割される。
  3. この際に、作成された Voronoi Fracture ノードの "Visualize Pieces" というパラメータをオンにすれば、それぞれピースごとに色付けされる。
  4. Voronoi Fracture ノードの出力に Exploded View というノードを接続し、表示フラグをこのノード (explodedview1) に移せば、破片がばらけて表示される。Scale を 0 と 1 の間で調整すれば、ばらつきの幅を調整可能。

詳細

Voronoi Fracture ノードに関して:

  1. Exploded View の Scale を 0.5 などとして、Voronoi Fracture ノードの Interior Details タブ以下で、Add Interior Details をオンにし、それ以下のパラメータを調整すれば、破片断面により多くのディテールを追加可能。
  2. 同じく、Groups タブでグループ名を設定し (デフォルトでオン)、このグループを元に inside (断面) と outside (表面) で別々のカラーやマテリアルをアサインすることが可能。

ネットワークに関して

  1. Network ビューを見ると、元形状の box1 から voronoifracture1 の間は 2 系統で接続されていることがわかる。
    • voronoifracture1 の左側の入力を MMB クリックすれば、「Input 1: Geometry to Fracture (破砕するジオメトリ)」とツールチップ表示され、真ん中を MMB クリックすれば、Input 2: Points for Volonoi Cells (分割セル用のポイント)と表示される。
  2. ネットワーク右側では、Boxを元に Iso Offset ノード (converttofog1) を使って Fog ボリュームが作成され、このボリュームに Scatter ノード (chunkcenters) を使って、ポイントを散らし、この各ポイントが Voronoi で分割される各破片の中心となる。
    • Scatter ノードの Force Total Count を 10 (デフォルト) から増加すれば、より多くの破片に分割される。
    つまり Voronoi は、与えられた入力形状を点群データを元に分割するノードである。

応用

  1. /obj/box_object1 の中に grid ノード (grid1) を作成。
    1. Primitive Type を Points に
    2. Size を 4 x 4 に
    3. Rows と Columns を それぞれ 10 に
  2. grid1 を voronoifracture1 の2番目 (真ん中) の入力に接続。
  3. grid1 に戻り、Rows と Columns を変更すれば、それにあわせて Voronoi の分割数も変更可能。

まとめ

  • Voronoi Fracture は Model シェルフの Shatter から実行可能。
  • 破片数を増やすには、入力ネットワークにある Scatter ノードの Force Total Count を増加する。
  • Exploded View ノードを使うと、分割の様子が見やすくなる。
  • Voronoi Fracture ノードにまったく別の点群データを接続すれば、それを元に分割を行うことも可能。
  • 関連項目

シーンファイル:

  • voronoifracture.zip (43KB)
    • voronoifracture.hip では Switch ノードで点群入力を切り替えている。
    • 勿論破砕する形状をSwitchを使って切り替えることも可能。

      入力が複数あるのは voronoifracture2.hip。

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