Windows -> Cache Manager を開き、 SOP Cache の項を見て、使用量が非常に大きくなっていることに気が付いたけど、Max の項がグレーアウトされていていて変更のすべがないと思ったことがあるかもしれない。
結論から言うと、デフォルト設定のまま使っているのであれば心配は不要。Houdini は必要なメモリ量を必要なだけ常に割り当てる。この挙動の変更・より深く知るには以下の通り。
使用したビルド: Houdini 20.5.522
SOP Cache 設定
SOP Cache の詳細設定は、Edit -> Preferences -> Objects and Geometry の SOP Cache タブで行う。
デフォルトでは Cull Level が 1 になっているはず。この時にパネル下の方の
- Unloading: Flag
- Memory: Never

Cull Level のスライダーをスライドすると、下の Unloading と Memory の設定が変更される。3以上に設定すれば、Memory が Always になり、Memory Limit の値が有効になる。この時点で、Cache Manager からも変更が可能になる。
各パラメータの詳細はドキュメントを参照のこと。
バッジ表示 
Cull Level を高いままにしておくと、ポップアップに表示されるはずのリストなどが自動的に表示されなくなることがある。
例えば、Terrain FX シェルフから Terrain: Mountain をクリックして実行、できたネットワークの最下流に Volume Combine ノードを接続したとする。
このときに Cull Level が1 (デフォルト)であれば、Destination や Source パラメータの右横の三角形に既存のボリューム (bedrock, debris, height... など) が表示される。Cull Level が5の場合、クックしないと表示されない。
逆に 1 のままだと HDA 内のノードのクックがキャッシュを使い続ける場合もある。
ここの設定をいじった後、忘れてしまうことはよくあり、挙動がおかしいと思った場合には、ネットワークエディタの Display オプション (D キー押す) から、Badges に進み、Node Needs to Cook バッジを Hide から Normal などにして表示すると良い。
SOP キャッシュ削除
SOP キャッシュの削除は sopcache -c コマンドでも可能。
Python で実行するには、
hou.hscript("sopcache -c")
また、Cache Manager に表示される情報をコマンドラインで見るには memory コマンドを使う。
なお、Houdini 20.5.515 より copcache というコマンド追加され、キャッシュのクリア (-c) が可能になった。
リンク
最終更新: 2025-03-20
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