2019-06-27

performance monitor


Performance Monitor を使うことで、どのノードの演算に時間がかかっているか、シーンのボトルネックはどこかなどを把握することが容易になる。ここでは、地形 (heightfield) 使用時の Performance Monitor の使い方を紹介する。

使用したビルド: Houdini 17.5.295

その1: アニメーション無し

Houdini 起動後

  1. Parameters View のある右上のペーンで、Performance Mointor を前面に持ってくる。
  2. とりあえず Record ボタンをクリックして計測を開始。
      赤いランプが点滅し始め計測を開始したことが分かる。
  3. Terrain FX シェルフの Terrain Canyon をクリック。
  4. シーンの読み込みが終わったら、Stop をクリックして計測を終了。
      終了後、Performance Monitor にはシーン内の各ノードの演算時間が表示される。


      Network ビューにもそれぞれのノードに色表示が追加される。

      赤に近いほど時間がかかっていて緑に近いほど軽い。

その2: アニメーション・シミュレーション時

次にシミュレーション時の計測方法をさらっと紹介する。

  1. Houdini のメインウィンドウ右下の Play looping をクリックして Play Once に設定。

    こうしないと永遠に計測される。
  2. 240フレーム (デフォルト) を計算する必要はないので、30フレームなどに短縮。
  3. Record ボタンをクリックして計測を開始。
  4. Play ボタンを押して (浸食) シミュレーションを実行。
  5. 最後まで行ったら、Stop を押して計測を終了。
      Performance Monitor には先ほどとは違う計測結果が表示される。


      Network View でも先ほどは違う色表示になっている。

      つまり、シーンで開くことによって一度演算された部分は再計算されず、シミュレーション部分のみが毎フレーム計算されていることがわかる。
  6. Performance Monitor で階層内のノードをダブルクリックすれば、Network View でそのノードを確認できる。
  7. 最初に計測した Canyon 配置時の計測データに戻りたければ、一番上のプルダウンで可能。

その3: メモリ使用量

高解像度の heightfield を使用するとメモリ(不足)が問題になる場合もある。

  1. File->New でシーンをクリア。
  2. Terrain FX から Terrain Hills を実行 (計測してもしなくとも良い)。
  3. Performance Monitor の Sample メニューで Memory Stats をオンにする。
  4. Record ボタンをクリックして計測を開始。
  5. heightfield1 を選択、Size を 1000x1000 から、8192x8192 などに変更。
  6. 演算が終わったら、Stop ボタンをクリックして計測を終了。

    Memory Growth を見ていくことでどのノードがメモリより多く消費しているかを見つけることが可能。例えば上の例では、 slump_dir が一番多く (690MB) 、全体では 2.3GB 使っていることがわかる。

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