Performance Monitor を使うことで、どのノードの演算に時間がかかっているか、シーンのボトルネックはどこかなどを把握することが容易になる。ここでは、地形 (heightfield) 使用時の Performance Monitor の使い方を紹介する。
使用したビルド: Houdini 17.5.295
その1: アニメーション無し
Houdini 起動後
- Parameters View のある右上のペーンで、Performance Mointor を前面に持ってくる。
- とりあえず Record ボタンをクリックして計測を開始。
- 赤いランプが点滅し始め計測を開始したことが分かる。
- Terrain FX シェルフの Terrain Canyon をクリック。
- シーンの読み込みが終わったら、Stop をクリックして計測を終了。
その2: アニメーション・シミュレーション時
次にシミュレーション時の計測方法をさらっと紹介する。
- Houdini のメインウィンドウ右下の Play looping をクリックして Play Once に設定。
こうしないと永遠に計測される。 - 240フレーム (デフォルト) を計算する必要はないので、30フレームなどに短縮。
- Record ボタンをクリックして計測を開始。
- Play ボタンを押して (浸食) シミュレーションを実行。
- 最後まで行ったら、Stop を押して計測を終了。
- Performance Monitor で階層内のノードをダブルクリックすれば、Network View でそのノードを確認できる。
- 最初に計測した Canyon 配置時の計測データに戻りたければ、一番上のプルダウンで可能。
その3: メモリ使用量
高解像度の heightfield を使用するとメモリ(不足)が問題になる場合もある。
- File->New でシーンをクリア。
- Terrain FX から Terrain Hills を実行 (計測してもしなくとも良い)。
- Performance Monitor の Sample メニューで Memory Stats をオンにする。
- Record ボタンをクリックして計測を開始。
- heightfield1 を選択、Size を 1000x1000 から、8192x8192 などに変更。
- 演算が終わったら、Stop ボタンをクリックして計測を終了。
Memory Growth を見ていくことでどのノードがメモリより多く消費しているかを見つけることが可能。例えば上の例では、 slump_dir が一番多く (690MB) 、全体では 2.3GB 使っていることがわかる。
リンク
- Performance Monitor (Houdini 日本語ドキュメント)
- hbatch で time と opcook を使ったノード演算時間の計測
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