使用したビルド: Houdini 20.5.444
Houdini をコマンドライン経由で -profile-startup フラグとファイル名を指定して起動すると起動にかかる時間が計測され、その結果がファイルに保存される。
houdini -profile-startup=/tmp/h205.hperf
出力されたファイルは Houdini 起動後に Performance Monitor で Profile -> Open 経由で読み込むことができる。
.hperf は XML 形式のテキストファイルなので、テキストエディタで開くことができる。
- 先頭の
{"name":"Startup",
の "Startup" の部分を書き換えれば、複数書き出したときに区別し易く、比較 (Profile -> Compare Two Profiles) が可能になる。
SideFX Labs
SideFX Labs をGitHub から zip ファイルでダウンロードし、ただ展開しただけのディレクトリを読み込むようにすると Houdini の起動時間が著しく (1分以上) 低下する。
よって、各種 OTL を単一ファイルにまとめる必要がある。これには
$ hotl -m SideFXLabs-Development/otls/*.hda test.hda(test.hda はターゲットファイル名) とし、この単一 HDA だけを読み込むようにする。
こうすることで、起動時間の短縮が可能。
旧式インストーラまたは Launcher から SideFX Labs をインストールした場合は、関連 HDA がすでに単一 HDA にまとめられているため、この作業は不要。
Windows Virus & threat protection
Houdini の起動時間には ウィルスチェッカが大きく影響する。例えば、私の場合 Windows 11 標準の Windows Virus & threat protection を使っているが、
- システム (OS) 再起動後ただちに Houdini 20.5.457 (SideFX Labs 単一HDA 込み)を起動した場合 70秒。
- しかし Exclusions に Process = houdini.exe を追加し、同様にOS 再起動後に Houdini を起動すると 17.6 秒まで下がった (一番上の画像参照) つまり約 1/4。

なお、本家の Web (Virus & threat protection settings (ウイルス & 脅威保護の設定) -> Exclusions) では プロセス名はフルパスで書くことを推奨している。
以下のルール設定はあまり効果がなかった。
- Folder = "C:\Program Files\Side Effects Software" を追加 (2秒ぐらい減った)
- File Type に "otl", "hda", "shelf" をそれぞれ追加 (増えたり減ったり)
なお H20.0 以前の .hperf ファイルを H20.5 で読むには H20.5.475 以降が必須。Journal の見方はこちら。
リンク
- Peformance Monitor
- Houdini 起動スクリプト
- Hip ファイルのテキスト保存および差分表示 (hotl)
- Journal
- Houdini ドキュメント
最終更新: 2025-01-29
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