基本的に Houdini Core は Houdini FX のライセンスを使用しない。つまり、あるライセンスサーバに Houdini FX と Houdini Core の両方がある場合でも、安価な Houdini Core によって高価な Houdini FX のライセンスが枯渇するというようなことはない。
しかし、Houdini 16.5.381 より、Houdini FX のライセンスを使って、Houdini Core を起動することが出来るようになった。これにより Houdini Core の評価・検証が、Houdini Core のライセンスを持っていなくとも出来るようになった。以下は Houdini Apprentice でも Houdini Indie でも可能。
要: デイリービルド: Houdini 16.5.381 以降
H19.0.589 頃からの変更点 (2022-05-19 追記)
Houdini 19.0.589 頃からは、新しいフラグを使うには、
HOUDINI19_CHECKOUT_SYSTEM=1を houdini.env に事前に設定する。
H19.0.502 以降の変更点 (2022-02-23 追記)
Houdini 19.0.502 以降では、以下にある -force-fx-license は使えなくなり、H19 の新機能を使うことになる。Houdini FX のライセンスを使って、Houdini Core を起動するには、
houdinicore --skip-licenses=Houdini-Escape --check-licenses=Houdini-Masterとする。
下記の 1 と 2 は Houdini 19.0.501 まで有効。
1. houdini -core
Houdini の Command Line Tools または Cygwin で以下のように
$ houdini -coreとすれば、起動する Houdini は、Houdini Core のライセンスを見に行く。Core のライセンスがなければ、hkey (License Administrator) が立ち上がる。
2. houdini -core -force-fx-license
上と同様、コマンドラインで
$ houdini -core -force-fx-licenseとすれば、Houdini は、Houdini FX のライセンスを使って Houdini Core 起動する。この場合、FX のライセンスがない場合、Core は起動しない。
コマンドラインを使いたくなければ、Houdini 16.5.381 デスクトップアイコンのターゲットの部分に
"C:\Program Files\Side Effects Software\Houdini 16.5.381\bin\houdini.exe" -core -force-fx-licenseと記述すれば、ダブルクリックした時には、Houdini Core が起動する。
3. Houdini Core で Houdini FX で作ったファイルを読む
Houcini Core は、Houdini FX で作成したシミュレーションを読み込み、再生したり、レンダリングしたりすることが可能。つまり、Houdini Core をライティングツールとして使用することも出来る。
Core で FX からのシーンを読み込んだ場合、シミュレーションのノード、つまり AutoDopNetwork など以下のノードのパラメータはグレーアウトされ、編集が出来ない。
しかし、再生したり、レンダリングは可能。
おまけ
- これは Houdini 16.5.381 から可能。プロダクションビルド 16.5.378 では不可。
- Houdini Core は、2012年夏ごろまでは Houdini Escape と呼ばれ、その後 2017年初旬までは Houdini または Houdini Base と呼ばれていた。
最終更新: 2022-05-19
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