ここでは、Houdini 起動時に表示される画像のカスタマイズ方法を紹介する。
使用したビルド: Houdini 16.5.635, Houdini 17.0.459 (挙動はどちらも同じ)
環境変数 HOUDINI_SPLASH_FILE
a. ローカルファイルの指定
カスタム画像の指定には環境変数 HOUDINI_SPLASH_FILE を houdini.env などに設定する。
例えば、
HOUDINI_SPLASH_FILE="D:/SideFX/HoudiniFiles/houdini_custom_startup.jpg"とし、Houdini を起動すれば、通常の画像の代わりにパスで指定された画像が使用される。
b. 他の環境変数と併用
このパス指定には、他の環境変数を併用することも可能。例えば、 "D:/SideFX/HoudiniFiles/" が環境変数 HSITE で定義されていた場合、
HOUDINI_SPLASH_FILE="$HSITE/houdini_custom_startup.jpg"とすることも可能。
c. URLと併用
ここに URL を指定することも可能。よって、
HOUDINI_SPLASH_FILE="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgjpPgnJU9Z4A9iqXJQaYmER-VwlBC20JDSe2mnllCwf6Dto6Uycw8WPq8_tC0F6-OgdxT0TY6CoXc_vEe9W6aNtNHJY9Z83hBiBn_-vxuEyb9An9Zl_ttl1rrPBYyToAhysXDGt69XHqE/s1600/houdini_custom_startup.jpg" (上の画像)
と指定すれば、ネット上の画像をローカルに保存することなく使うことも出来る。
HOUDINI_SPLASH_FILE="http://bit.ly/2CJgc2e" とすることも可能。
なお、2019-01-23 の時点では、https には対応していない模様。
環境変数 HOUDINI_SPLASH_MESSAGE
HOUDINI_SPLASH_MESSAGE を使うことで、指定した文字列を起動画面左下に表示することが可能。例えば、
HOUDINI_SPLASH_MESSAGE="Houdini 17.0.459"とすれば、画像左下に指定した文字が表示される。日本語文字列を指定することも可能。
上記のバージョン番号を動的に指定したい場合、Linux であれば houdini_setup を source した後で、
HOUDINI_SPLASH_MESSAGE="Houdini ${HOUDINI_MAJOR_RELEASE}.${HOUDINI_MINOR_RELEASE}.${HOUDINI_BUILD_VERSION}"
とすれば、それぞれの3つの環境変数が使用される。
Windows でも、Cygwin シェルから Houdini を起動すれば、同様のことが可能。
Windows でデスクトップアイコンをダブルクリックして起動する場合、上記の3つの環境変数は認識されない。ただし Windows では環境変数 HOUDINI_VERSION を使うことが可能で、これと併用し
HOUDINI_SPLASH_MESSAGE="Houdini $HOUDINI_VERSION"とすれば、正しい使用バージョンを表示可能。
環境変数 HOUDINI_NO_SPLASH
HOUDINI_NO_SPLASH = 1と設定すれば、起動画面が表示されなくなる。
以上、直接の実用性がなくとも、制作環境に影響の無い環境変数設定の有効性の確認方法にはなる。おしまい。
最終更新: 2019-05-10
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