Windows の場合、 Houdini の一時ファイルを書き出す先の指定に
- HOUDINI_TEMP_DIR
- TEMP
- TMP
$HOUDINI_TEMP_DIR も日本語ディレクトリ名を含まないパスに指定されていることが重要。
1. コントロールパネルでの設定
Windows では、 TEMP と TMP は、システムのコントロールパネルで System Variables と User Variables の2通りで設定されている。
Windows 10 でのデフォルトは、
- System Variables として
TEMP = C:\WINDOWS\TEMP
TMP = C:\WINDOWS\TEMP - User Variables として
TEMP = C:\Users\<username>\AppData\Local\Temp
TMP = C:\Users\<username>\AppData\Local\Temp
2. Houdini セッションでの設定
この状態で Houdini を起動し、セッション中の環境変数を確認すれば、
HOUDINI_TEMP_DIR = C:\Users\<username>\AppData\Local\Temp\houdini_temp TEMP = C:\Users\<username>\AppData\Local\Temp\houdini_temp\ TMP = C:\Users\<username>\AppData\Local\Tempと、コントロールパネルで設定されているのとは異なる値になる。
つまり、Houdini セッション内では、 TEMP と HOUDINI_TEMP_DIR は同じディレクトリを指し、さらに TEMP はコントロールパネルで設定された値とは一致しない。
また、コントロールパネルの User Variables 以下で、他は変更せずに
TEMP = C:\tmp\
とした場合でも、Houdini を起動し、セッション中の環境変数を確認すれば、
HOUDINI_TEMP_DIR = C:\Users\<username>\AppData\Local\Temp\houdini_temp TEMP = C:\Users\<username>\AppData\Local\Temp\houdini_temp\ TMP = C:\Users\<username>\AppData\Local\Tempとなる。
ここで類推できるのは、 HOUDINI_TEMP_DIR が未定義の場合、
HOUDINI_TEMP_DIR = $TMP + "houdini_tmp/" TEMP = $HOUDINI_TEMP_DIRということになる。
3. 明示的な設定
よって HOUDINI_TEMP_DIR を、例えば、 D:/SideFX/HoudiniFiles/_temp/houdini_temp に設定したい場合、
- HOUDINI_TEMP_DIR = D:/SideFX/HoudiniFiles/_temp/houdini_temp/
とコントロールパネルまたは houdini.env 内で明示的に定義するか - HOUDINI_TEMP_DIR を定義せずに
TMP = D:/SideFX/Houdini/_temp
とする。
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