2021-12-23

Why use USD why use Solaris

なぜ USD を使うのか? なぜ Solaris を使うのか?

これは Houdini Apprentice Advent Calendar 2021 の 24日目の記事になりました。


1. USD とは何か?

Universal Scene Description の略。Pixar を中心に開発された 3D シーンを汎用的に定義するファイルフォーマット。以下に説明がある。

他にもいろいろなところに説明があるので、ここでは割愛。

2. なぜ USD を使うのか?

  1. ちゃんと機能する「ファイルリファレンス」だから
    • ではなぜファイルリファレンスを使うのか?
      -> 規模の大小にかかわらずパイプラインの効率化を図れるから
      • アセットの差し替え (例: 木A から 木B)
      • 異なるツール間とのやり取り (Maya と Houdini)
      • 異なる部署間でのやり取り (例: FX 部とキャラクタ部)
      • 協力会社とのやり取り
  2. 直接レンダリングできるから
    • Karma の場合以下のコマンドの要領で実行可能:
      $ karma -o tmp.png --res 1024 768 --engine xpu test.usd
    • 変換処理にかける時間とディスク容量が不要
    • Hydra 準拠のレンダラであれば、ビューポートに表示可能
  3. 軽くて速いから
    • 最初のピクセルまでが速い
    • 遅延ロード対応、一度にすべてロードしない等の機能を搭載
  4. 強力なインスタンシング、親子関係、差替え機能を備えているから
  5. 複数アーティストの同時作業を可能にするから
      つまり上のような制作工程を下のように変えることが出来る

      つまり、制作パイプラインの柔軟性を向上し、コラボレーションを高め、スケジュールに余裕を持たせ、結果的に質の高いものが出来るから。

3. なぜ Solaris を使うのか?

Solaris はレイアウト + ライティングのためのネイティブ USD 環境

  1. すべて USD として扱い、USD 演算子で操作するので変換ロスが無い
  2. Solaris はざっくりと「USD アセット定義とレイアウト」と「ライティング環境」の二つに分けることが出来る。
    1. USD アセット定義とレイアウト
    2. ライティング環境
    3. さらにプロシージャルに操作可能

    4. Solaris に移行するには?

    Solaris 機能概要

    チュートリアルリンク

    このページは 2021-11-22 (株) インディゾーン主催 「Megalis の USD を用いた Houdini / Solaris のフルプロダクション実装例」での講演 PDF を元にリンクを補足を追加している。


    最終更新: 2024-11-04

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