Houdini で現行のバージョンのノードの代わりに古いバージョンのノードを作成する方法を紹介する。(2020-04-28 更新)
使用したビルド: Houdini 17.5.332
Houdini ノードのバージョン
例えば PolyBevel SOP や Measure SOP など、最近のバージョンの Houdini において機能強化されたノードは、内部バージョンとして 2.0 に上がっており、 TAB メニューからノードを呼び出せば、新しいバージョンのノードが作られる。 新しいバージョンのノードは、情報パネルで見た場合、::2.0 というのがついている。
新バージョンではない、1.0 とでも言うべき大多数のノードにはバージョン番号がついていない。 以前のバージョンで作ったファイルで作業する際など、古いバージョンのノードの作成が必要な場合、次の以下の方法で可能。
例えば /obj/geo1 の中に作る場合
- Windows -> Hscript Textport を開く
- cd /obj/geo1 を実行してジオメトリノードの中に入る。
- opadd polybevel::
または
opadd -e polybevel
とする。
以下のコマンドでは 2.0 ノードが作られる。
-
opadd polybevel
opadd polybevel::2.0
opadd -e polybevel::2.0
HDA の場合
2020-04-28 追記
HDA を作る際にバージョンを追加していくことも可能。方法はこちらにあり。この要領で作成した foo_texta.hda に、バージョン1 (指定なし) と バージョン 2.0 の二つの定義が記述されているとする。
こうしたHDA ノードもTABキーから呼び出せば、常に最新版が作成されるが、古いバージョンも上記の手順を使えば Hscript Textport で呼び出すことが可能。
ただし、HDA の場合、Assets -> Asset Manager... で Configuration タブに行き、下から2番目にある Asset Bar の設定を Display Menu of All Definitions とする。
すると、パラメータビューでアセットの定義バージョンを切り替えることが可能になる。
なお、同一 .HDA ファイル内に複数のバージョンのアセットが定義されている場合、ここで記述されている Use This Definition で古いバージョンを指定しても、常に新しいのが作られる。Use this Definition は同一名のアセットが複数ファイル内にある場合にどちらを使うかを明示的に指定する。
まとめ
- サンプルアセット: h18_foo_texta.zip (5KB: H18.0.443 で作成)
- Asset Bar
- HDA 定義の入れ替え
- HoudiniデジタルアセットをHoudiniで使用するアレコレ (Born Digital サポートページ)
- opunhide: Houdini17以降でFluid Source SOPとSource Volumeを表示 (Born Digital サポートページ)
最終更新: 2021-07-07
『/obj/geo1の中に作る場合』とあるのに
返信削除手順の中にそれらしい記述がありませんがよろしいのでしょうか。。
cd /obj/geo1
などを先に実行すると問題なく実行できました。
はい、その通りです。何か足りないと思っていたのですけど...
削除ただ今追加いたします。