2023-08-28

PilotPDG

PilotPDG は製品としては H19.5 リリース時 (2022年秋) に販売を終了してしまったが、 PilotPDG が持っていた機能はすべて Houdini Core および Houdini FX で使える。 PilotPDG は Python やその他のグラフ処理のノードが使えても、 SOP が全く使えなかったため、ジオメトリ関係のバッチ処理をネットワークとして組むには、 Core や FX の方が都合が良かった。

ここでは、それでも PilotPDG の UI を起動したい人のために、H19.5.463 以降での起動方法を紹介する。



使用したビルド: Houdini 19.5.682 Win10 (H19.5.463 以降が必須)

1. 必要なライセンス

PilotPDG も Houdini もインストーラは同じ。よって、インストールは Houdini のインストールに準じる。

H19.5.463 以降、PilotPDG の UI の起動に必要なライセンスは以下のいずれか:

  • Houdini Engine
  • Houdini Core
  • Houdini FX
つまり PilotPDG UI 起動に最も安価なライセンスは Houdini Engine。価格はこちら

2. 起動方法

PilotPDG の起動には Houdini 付属のコマンドラインツールを使い、

pilotpdg
と実行する。

Cygwin の場合、以下のように実行する。

$ cd /Program\ Files/Side\ Effects\ Software/Houdini\ 19.5.682/
$ source houdini_setup
$ pilotpdg 
いずれの場合も Engine|Core|FX のライセンスが一つ消費される。

3. Houdini を PilotPDG にする

  1. デスクトップの変更
      Houdini Core または Houdini FX 起動後に、UI を Pilot PDG 同様のデスクトップにするには、Desktop から TOPs を選択する。これで、 PilotPDG のUI 環境がどのようなものだったのかを確認できる。
  2. 起動時のデスクトップ指定
      Houdini Core または Houdini FX 起動前に -desktop=TOPs を追加すれば、起動直後のデスクトップが TOPs になり、PilotPDG と同じ環境になる(がそれ以上のことができる)。

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