2021-07-25

Vertex Count Visualizer


Houdini に同梱されている各 "Test" Geometry は、様々な状況を「テストする」ための形状データであって「実制作向け」では必ずしもなく、意図的に最適化されていない場合もある。ここでは、めり込みや重なり、N 角形を除去して、ソフトボディなどエフェクトに使用しやすい形状にし、それを Visualizer を使って確認する方法を紹介する。


使用したビルド:

  • Houdini18.5.640

1. めり込みの削除

  1. Houdini を起動、ビューポートで TAB キーを押し、メニューから Test Geometry: Rubber Toy を選択、Enter キーを押して確定。
      ネットワークエディタには testgeometry_rubbertoy_object1 というノードが出来る。
  2. ネットワークエディタで testgeometry_rubbertoy_object1 をダブルクリックなり、選択して I キーまたは Enter キーで中に入る。
      そこには testgeometry_rubbertoy1 というノードがある。
  3. Boolean ノード (boolean1) を作成、testgeometry_rubbertoy1 の出力を boolean1 の左側の入力に接続する。
    1. Operation を Subtract から Intersect に変更。

      カメラを胴体の内側に配置すれば、胴体にめり込んでいる脚の部分が消えるのがわかる。
    2. Detriangulate を Only Unchanged Polygons に変更。

      左が元の状態 (All Polygons: デフォルト) で、右が Only Unchanged Polygons にした結果。元々別形状だった部分の接合部が三角形化されている。この挙動はこちらでも説明している。

2. Visualizer

Houdini でポリゴンメッシュにある3角形、4角形、N角形を別々の色表示するには Visualizer (ビジュアライザ) を使う。

  1. ビジュアライザを使う前に、ビューポート右側のツールバーから Display materials on objects ボタンをクリックし、メッシュのテクスチャ表示をオフにして色を見易くする。

      Rubber Toy オブジェクトはグレー一色で表示される。

  2. 同じツールバーの下の方にある Visualization ボタンを右クリック
  3. Scene の右にある '+' (Add Visualizer) をクリックし、Color を選択する。
  4. 表示される Edit Visualizer パネルで、Color Type を Polygon Vertex Count に変更。

    デフォルトでは
    • 三角形: 黄色
    • 四角形: 水色
    • N角形: 赤色
    で表示される。
    上の boolean1 で Detriangulate が Only Unchanged Polygons になっている場合、接合部分が三角形になっていて黄色で表示される。
  5. Detriangulate を All Polygons に戻した場合、接合部分は赤で表示され、N角形であることがわかる。
  6. ちなみに No Polygons にすればすべて三角形化されるのですべて黄色で表示される。
  7. 必要に応じて設定を決定し、ビジュアライザはオフにして、シェーディングを戻す。

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