Houdini に同梱されている各 "Test" Geometry は、様々な状況を「テストする」ための形状データであって「実制作向け」では必ずしもなく、意図的に最適化されていない場合もある。ここでは、めり込みや重なり、N 角形を除去して、ソフトボディなどエフェクトに使用しやすい形状にし、それを Visualizer を使って確認する方法を紹介する。
使用したビルド:
- Houdini18.5.640
1. めり込みの削除
- Houdini を起動、ビューポートで TAB キーを押し、メニューから Test Geometry: Rubber Toy を選択、Enter キーを押して確定。
- ネットワークエディタには testgeometry_rubbertoy_object1 というノードが出来る。
- ネットワークエディタで testgeometry_rubbertoy_object1 をダブルクリックなり、選択して I キーまたは Enter キーで中に入る。
- そこには testgeometry_rubbertoy1 というノードがある。
- Boolean ノード (boolean1) を作成、testgeometry_rubbertoy1 の出力を boolean1 の左側の入力に接続する。
- Operation を Subtract から Intersect に変更。
カメラを胴体の内側に配置すれば、胴体にめり込んでいる脚の部分が消えるのがわかる。 - Detriangulate を Only Unchanged Polygons に変更。
左が元の状態 (All Polygons: デフォルト) で、右が Only Unchanged Polygons にした結果。元々別形状だった部分の接合部が三角形化されている。この挙動はこちらでも説明している。
- Operation を Subtract から Intersect に変更。
2. Visualizer
Houdini でポリゴンメッシュにある3角形、4角形、N角形を別々の色表示するには Visualizer (ビジュアライザ) を使う。
- ビジュアライザを使う前に、ビューポート右側のツールバーから Display materials on objects ボタンをクリックし、メッシュのテクスチャ表示をオフにして色を見易くする。
同じツールバーの下の方にある Visualization ボタンを右クリック- Scene の右にある '+' (Add Visualizer) をクリックし、Color を選択する。
- 表示される Edit Visualizer パネルで、Color Type を Polygon Vertex Count に変更。
デフォルトでは- 三角形: 黄色
- 四角形: 水色
- N角形: 赤色
上の boolean1 で Detriangulate が Only Unchanged Polygons になっている場合、接合部分が三角形になっていて黄色で表示される。 - Detriangulate を All Polygons に戻した場合、接合部分は赤で表示され、N角形であることがわかる。
- ちなみに No Polygons にすればすべて三角形化されるのですべて黄色で表示される。
- 必要に応じて設定を決定し、ビジュアライザはオフにして、シェーディングを戻す。
リンク
- Geometry Visualizer (vimeo 2:54) 日本語字幕付き
- 重複面の削除
0 件のコメント:
コメントを投稿