ここでは Vertex Animation Texture (VAT) 3.0 のインストールおよび RBD での使い方を簡単に紹介する。
- 2025-04-25: Houdini 20.5.550 と UE5.4.1 で更新
- Houdini 18.5.617 以降が必須 (631 以降を推奨)
1. VAT 3.0 概要
Vertex Animation Texture (頂点アニメーションテクスチャ) の基本的な考え方についてはこちら。
- ワークフローの効率化を目指し、アプリケーション間での数値のコピペや JSON でのやり取りを極力排除
- 操作時のノード挙動の高速化 (無駄なクックの削減)
- UI の再デザイン、ドキュメントの更新及びより分かり易いヘルプメッセージ
- 新しいピボットエンコーディング方法と新しい マルチ RPF (Revolutions per Frame) 回転補間アルゴリズムによる RBD シミュレーション精度の大幅向上
- すべてのモードでのアーティスト編集によるサーフェス法線のネイティブサポート
- Fluid モードでの UV のネイティブサポート
- 9チャネルまでのカスタムデータのネイティブサポート
- シェーダ機能のカスタマイズと拡張を可能にする柔軟性
- 旧バージョンでの既知のバグをすべて修正
2. インストール
以下 H20.5 と UE5.4 (Win11) で VAT3 を効率よく使うためのインストール手順。元々ここにあった UE4 でのインストールはこちらに移動。
- Launcher から SideFX Labs をインストール、または Houdini 20.5 を SideFX Labs 込みでインストール。
-
これにより、C:\Program Files\Side Effects Software\sidefx_packages\ 以下に
- SideFXLabs20.5/
- SideFXLabs20.5.json
- SideFXLabs20.5/ 以下の unreal/ に進む。
- すると、4.24/ ~ 5.5/ までのディレクトリがあり、使用するバージョンに合せたディレクトリにいく (例: 5.4/)。
- それぞれの中には、以下の6つがある。
- Experimental/ フォルダ
- SideFX_Labs/ フォルダ
- Break CSV Point Format node as text.txt
- PCG CSV Guide.txt
- Plugin Installation Guide.txt
- VAT Import Settings Guide.txt
- このうち SideFX_Labs フォルダをコピー (Ctrl+C) し、目的に応じて、以下のいずれかのディレクトリにペースト (Ctrl+V)。
- 個人で使う場合: C:\Program Files\EpicGames\UE_5.4\Engine\Plugins\FX\
- HoudiniNiagara/ と同じ
- 下記のように個々のプロジェクトにコピーすることは不要
- プロジェクトで共有する場合: UE4 プロジェクトフォルダ内に Plugins というディレクトリを作成、その中にペースト
- プロジェクトに関わる人それぞれの環境にインストールすることは不要。
- 個人で使う場合: C:\Program Files\EpicGames\UE_5.4\Engine\Plugins\FX\
作例
- VAT3 Fluid (UE5)
- UE4 向けインストール + VAT3 RBD (UE4)
- VAT3 RBD テクスチャ付き (UE4)
- VAT3 Cloth (UE4)
- Vertex Animation Textures for Crowds (群衆, YouTube, 15分, 2023年2月)
- VATによる群衆表現まとめ (fish_ball 氏)
リンク
- VAT3 Complete Guide 日本語版
- Official Labs Vertex Animation Textures 3.0 FAQs and Links (SideFX フォーラム)
- VAT3.0 と PDG の併用の例 日本語解説ページ (ボーンデジタル Houdini サポート)
- 原文英語 (Art Station)
- 条件付き VAT (Conditional VAT) SideFX コンテンツライブラリ
- 追加チュートリアル
- SideFX LAbs VAT3.0 UE5.1~5.3 に関する注意 (UnlimitedEffectWorks 氏)
最終更新: 2025-04-26
Awesome tutorial! I am having trouble using VAT 3.0 for fluid and this tutorial cleared a lot of my confusions. Thank you vey much. Do you mind doing a fluid tutorial if possible? I was using the MF_VAT_DynamicRemeshing function but I still get broken meshes. Much appreciated!
返信削除Sorry I don't know Japanese but here's probably what I want to say:
素晴らしいチュートリアル!流体にVAT3.0を使用するのに問題があり、このチュートリアルで多くの混乱が解消されました。どうもありがとうございました。可能であれば、流体シミュレーションのチュートリアルを行ってもよろしいですか? MF_VAT_DynamicRemeshing関数を使用していましたが、メッシュが壊れています。とても有難い!
Hi there, I am in process of writing fluid one. I probably have run into similar problems as you might have, which is why it's not here yet. Stay tuned (but I won't be writing in two languages).
削除素晴らしいチュートリアルを有難うございます!質問なのですが、こちらの手順でジオメトリをパックすると元ジオメトリのuvって消えてしまいませんか?
返信削除また、元ジオメトリにuvが複数有る場合の設定方法も解らず困っています。なにかヒントを頂けると嬉しいのですが…よろしくお願い致します。
本当ですね。社内で調べてみます (114857)。
削除とりあえずは、普通の Shatter を使うのが良いかもしれません。
ご返信ありがとうございます。
削除https://www.sidefx.com/ja/forum/topic/60167/?page=1#post-268976
こちらのフォーラムを参考にしたところなんとか上手く行きました。UVが消えてしまうとなるとSimpleFractureシェルフの使い道が解らないですよね……。特に自分のような初心者だと何が起こっているかも解らず、余計混乱してしまいました。
pumpさん元のジオメトリにuvがあるのでしたらPacked GeometryというHoudini特有のデータになっているのでfracture_ioの下にunpackというSOPを追加すればuvは表示されると思うのですがどうでしょうか?
削除また複数のuvの編集ですがShene Viewでスペース+5キーでuvの確認画面に移動できるのでそこでビューポート左上のuv(vertex)の文字をクリックすると持っているuvアトリビュートが表示されるので複数のuvがある場合はそのuv名(例えばuv2等)を覚えておいてuvedit SOPを追加してUV Attribute欄に編集したいuv名を記述することで編集が可能になると思います。
yukito さん
削除コメント有難うございます。
RBD の部分に関しては UV 付きの形状で書き直してみたいと思います。
他に書き直しが必要なものがいくつかあるので、いつになるかわかりませんが、出来るだけ早く対処致します。