Houdini 19.0.455 以降の OCIO のらくちん設定方法はこちら (Born Digital サポート)。
Houdini 18.5 の Simple FX シェルフにある Simple Bonfire ツールでの炎を作成するとビューポートでも RenderView でも白く飛んだ色味になってしまう。これを改善する方法を紹介する。
- Houdini Core 18.5.596 (Windows 10)
1. 元シーンの作成
- Houdini Core 18.5 を起動、メイン UI の左側の シェルフで Simple FX シェルフを表示。Simple Bonfire を Ctrl+クリック。
- 原点に炎が作成される。
- ビューポートのカメラを操作し、適切な位置に配置してから、Lights and Cameras シェルフの Camera ツールを Ctrl+ クリック。
- 視点の通りにカメラ (cam1) が作られる。
- cam1 の View タブで Resolution を 1024x1024 にする (他のどの解像度でも構わない)。
- ここまでをシーンファイルとして保存 (例: pyro_bonfire.hip)。
- 再生して、60フレーム目まで進む。
- Render View でレンダリングしても大体同じように白く飛んでしまっている。
2. bonfire のネットワーク
bonfire をクリックすると、/obj/ 以下に bonfire という Geometry ノードが配置され、これはシミュレーションのための DOP ネットワークではなく、主にモデリングを目的とした SOP ネットワークで構成されている。つまり、Houdini Core でも編集・操作ができる。
大雑把に言えば、このうち
- Pyro の挙動に関するのが pyrosolver_bonfire ノード
- ルックに関するのが pyrolook ノードと言える。
RenderView でレンダリング開始後、pyro_look ノードを選択
- Scatter タブの Enable Scatter を有効にする。
これにより、Intensity などのパラメータが追加され、Intensity 以下の Scale により容易に炎の強度がコントロールできるようになる。 - Fire タブの下の方にある Enable Mask も有効にする。
3. OCIO
Houdini 19.0.455 以降の OCIO のらくちん設定方法はこちら (Born Digital サポート)。
OCIO のインストールおよび概要に関しては、H18.5 ドキュメントの「OpenColorIOを使用したACESのセットアップ」の項を参照。
- ここまでの設定をシーンに保存し、Houdini を一度終了。
- ここから OpenColorIO-Config-ACES-1.2.zip をダウンロード (124MB)。
- ディスクに解凍し、ocio\OpenColorIO-Config-ACES-1.2\aces_1.2 以下にある config.ocio を環境変数 OCIO で houdini18.5/houdini.env などに指定する。
OCIO = 解凍したパス/OpenColorIO-Config-ACES-1.2/aces_1.2/config.ocio
- Houdini を起動し、保存したシーンファイルを開く。
- RenderView に行き、レンダリングを開始。ビューの下にある折り畳み部分を開くと、LUT の部分に Enable OpenColorIO のトグルがあり、有効になっているはず。
- 有効になっていない場合はパスを再確認。この設定は、Edit->Color Settings... の Color Correction タブの OCIO Config でも確認可能。
- この OCIO 設定下では、下の画像で sRGB となっているところのプルダウンメニューで様々なカラースペースを選択することが可能なのと、それぞれのカラースペースで、bonefire の項で紹介したパラメータ群の編集による違いが、よりはっきりとわかる。
さらなる調整はまた今度。
リンク
- シーンファイル: h185_pyro_bonfire.zip (126KB)
- このチュートリアルのパート2
- OCIO 環境変数
- Houdini 18.5 Pyro シェーディングとレンダリング
- 炎プロップ作成シーン配布&解説 佐々木洋太氏による解説
- Houdini 19.0.455 以降の OCIO の楽ちん設定方法。 (Born Digital サポート)
最終更新: 2021-12-15
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