2022-04-08

hotkeys on Japanese keyboard

2020年5月の Houdini Hive Worldwide での Robert Magee による Maya to Houdini Transition Guide では、Maya と Houdini で同じモデリング操作を紹介しているが、この中で17分過ぎから紹介される Sub-D スムーズ化のホットキーが日本語キーボードの場合、そのままでは動かない。ここでは、その理由と回避策を説明する。

使用したビルド:

  • Houdini 19.0.561 (過去のビルドでもおそらく同じ)

1. 原因

このビデオでは、上記の画像のように

  • サブディビジョンサーフェス (SubD) 表示オン: Shift+'+'
  • サブディビジョンサーフェス (SubD) 表示オフ: Shift+'-'
と説明があるが、気持ちは理解はできるものの、US キーボード (Win/Linux) を念頭に書くのであれば、正しくは、
  • SubD 表示オン: Shift+'='
  • SubD 表示オフ: Shift+'-'
とあるべき。つまり Houdini が、Shift キーと '=' キーの二つのキーの組み合わせ、または Shift キーと '-' キーの組み合わせを要求しているのあれば、日本語キーボードでは '-' と '=' が同じキー (「ほ」のキー) にあるため、この組み合わせでオン・オフを切り替えることはできない。

    US キーボードと日本語キーボードのキー配列の違いは ITmedia News によるこの画像が分かり易い。

2. Hotkey Editor

実際に Houdini がどのキー (文字) を要求しているかは、Hotkey Editor で調べることが出来る。Hotkey Editor は Edit->Hotkey... で開く。

  • 試しに Hotkey Editor で右上の Search... に '=' を入力すると以下のように9つのアクションがリストされるが、SubD に関連するものはない。
  • H19.0 では代わりに '+' を入力すると、"Turn On Viewport Subdivision" が Action 以下にリストされているのがわかる。H20 では、"Shift+=" とタイプしないと出て来ない。
  • 同様に表示のオフは H19 では (Shift+) '-' ではなく、'_' (アンダースコア) だとわかる。H20 では、"Shift-=" とタイプしないと出て来ない。
  • ちなみに H20 では逆引きが可能。つまり "Turn On Viewport Subdivision" ないし "Turn Off Viewport Subdivision" のいずれか、またはその一部の文字列の入力で検索することができる。

つまり、オン・オフともに、Shiftキーとの組み合わせではなく、'+' と '_' (アンダースコア) の二つで切り替えられることがわかる。これは、日本語キーボードでは、ローマ字入力モードで Shift+「れ」と Shift+「ろ」ということになり、実際この二つで切り替えらる。

3. Wrangle の VEXpression エディタ

Attribute Wrangle などの VEXpression エディタでもホットキーにより文字の大きさの変更が可能。カーソルをエディタに合わせた状態で、英語キーボードでの以下のキーで大きさの変更が可能。

  • 大きくする (Hotkey Editor での Zoom In): Ctrl+ '='
  • 小さくする (同 Zoom Out): Ctrl+ '-'
  • リセットする: Ctrl+ '0'

日本語キーボードの場合は、

  1. Hotkey Editor で変更:
    上記の例と同様、ホットキーを変更する。つまり Zoom In は Ctrl + 「れ」 で Zoom Out は Ctrl+「ろ」 など。
  2. 日本語キーボード上で US キー配列を強制する (この下)。

その他注意事項

  • ビューポートに作用するホットキーを使うにはカーソルがビューポート上にある必要がある。
  • 別の回避策として
    1. 日本語キーボード上で US キー配列を強制する

      Windows の Language 設定に行き、キーボードに対し、 English (United States) を追加する。こうすれば ENG を選択したときに(ソフト) USキー配列になり、キーボード上の刻印とは無関係に英語キーと同じ要領でキーが使える。
    2. 英語キーボードを使う
    が考えられる。
  • Mac の日本語キーボードでは Delete キーがない場合がある。その場合、こちらを参照。

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最終更新: 2024-07-17

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